2016.09.18
熊本地震157日目|レストラン会議
お風呂屋さんにとって、お風呂に次いで大事なコンテンツは、料理。
今日は料理部門の会議がありました。
震災後から始めた新メニューを、どうするのか?
一品料理や定食類は揃えました。
御膳料理的なのが足りない。甘味がない。焼酎の種類が少ない。ワインも飲みたい。丼ものがない。
こういう類のお店で難しいのは、客層選定。
家族連れも欲しい。女性客も欲しい。と言っていたら、今メインの男性一人客の食べる料理がなくなる。
刺身や季節の天ぷらなどは、普通に追加されます。一品料理もさらに内容や素材を吟味します。器も変わっていきます。
甘味は、ぜんざいが好きな私が無理やり、おしるこをメニューに追加しました! うまくなければ、もちろんストップかけます。
アルコール類も更に充実。秋冬なので、鍋も出てきますが、一番力を入れるのが「チゲ鍋」です。これは通年で行ける。
やっと、今日、工夫を重ね、とりあえず合格のカレーができました。美味かったです。
このままシンプルにお客様に出してもいいけど、せっかく粘ったから、あともう一押しして欲しい。
カレーとか定食とかはこの秋冬でどうにか基本の形を作れそう。ひとすじうどんも依然調子いい。
更に、ちょっといいのを食べたいな〜という料理を、素材と産地と自家製にこだわり追加します。
基本はお風呂上りに美味しい料理。
みんながやる気なのが何より。
なんだかんだ、すったもんだして、頭もフル回転させたが、あの時期が一番楽しかったな〜と将来言えるようにしたいですね。
10年前までは、レストラン会議があっても、全然楽しくなかった。
結局、料理人が過去の遺産で作った料理の中で、どうするか?の話になっていましたから。
「これ、美味しくないな〜」と思っても、遠慮して言えなかった。
大根の飾り切りが上手とか下手とか、そこに心がこもっているっていう話に、どうしても納得いかなかった。
それより、「俺が作った料理にガタガタいうな」と言われても「この料理自慢するほど美味しくない」。
そんなんで、総あがりを食らったこと、数回あります。総あがりって、料理長が調理師全員引き連れて辞めること。
料理人の切り札ですね。これがあったんで、何も言えずにいました。10年前までは。
時代も変わり、私も年齢を重ねました。
今の料理長を始めレストランスタッフは私の話にも耳を傾け、新しいチャレンジをしてくれる。たかがカレーライスにここまで注文をつけても、応えてくれる。
カレーライスなんて、和食の職人の仕事じゃないから、業務用レトルトでいいってのは違うな。
湯らっくすの商品。ちゃんとしたものを出したい。業務用のルー使ってますけどね、そこに工夫や手間ひまが必要。
おっと、昔話になりました。
今のメンバーと、10年前、20年前のレストラン売上を軽く超えてみせる。
今の売り上げ倍増させないと無理ですね・・・
トップが売り上げはここまで、と思ったら、そこまでなんだよね。
倍増は難しいけど、できなくはない。
今日は実りある会議でした。