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2016.11.15

読売新聞社様からボランティア支援に関する取材

以下、記事全文

熊本市中央区本荘町の入浴施設「湯らっくす」が、熊本地震の復旧ボランティアに風呂を無料開放する取り組みを続けている。「熊本に来てくれてありがとう」との思いで始めたが、今では、このサービスに感謝するボランティアの姿が、従業員の働く意欲につながっているという。同施設は「できる限り、今後も続けたい」としている。

 湯らっくすは入浴のほか、食事や宿泊もできる24時間営業の施設。熊本地震ではボイラーの補修などで約1週間、営業停止を強いられた。損失ばかり考えていたという運営会社「共栄観光」の西生吉孝社長(48)は、通信販売会社「ジャパネットたかた」の創業者が、防災グッズの売り上げを全額寄付すると話した姿に衝撃を受けた。

 「売り上げばかりを考えている自分は何だ」。4月下旬に営業を再開すると、熊本を訪れたボランティアに対し、入浴料(590円)を無料にする取り組みを開始。ボランティアが車中泊して活動していることが報じられ、「せめて風呂で疲れをとってほしい」と思ったからだった。

 市内のボランティアセンターに無料開放を伝える紙を貼ってもらい、5月の大型連休中は県内外のボランティアが連日500人以上、入浴した。館内に、誰でも自由に書ける「絆ノート」を置くと、ボランティアが思いをつづった。

 <埼玉からきました。避難所などで会った人々は明るく接してくれ、逆に元気をもらいました><静岡から車で1000キロ。熊本での出会いに勇気をもらっています>

 従業員に向けたメッセージも数多くあった。

 <山口からボランティアに来ました。雨の中がんばったごほうびの温泉、すごく感動しました><自分たちのやっていることを応援してもらっている気がして、また明日もがんばれます>

 一度離れ、再び来県した際、「先日はお風呂ありがとうございました」と土産を持ってくる大学生もいた。こうした姿に刺激を受け、4月末で退職予定だった女性従業員が、「もっと働きたい」と取り消したことも。

 地震から半年が過ぎ、訪れるボランティアは1日数人に減った。西生社長は「ボランティアの姿から、働くことに誇りを感じられた。訪問者がゼロになる日まで、熊本に力を貸してくれてありがとう、の思いを発信したい」と強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20161114-OYS1T50013.html