2016.05.18
熊本地震34日目|一汗成仏
昨晩、自宅に1ヶ月ぶりに帰宅。
最近は夜中に2時、4時とかに一旦起きてしまう癖が付いていましたが、昨日は本当に熟睡できました。小さいながらも我が家。
ただ朝早くから、子供から剣で叩かれて叩き起こされました。まあ、仕方ない。
湯らっくす二代目だった私は湯らっくす創業者の父に反発して熊本を出て、福岡に居を構えて10年になります。
父が亡くなり、後継者だった姉も去年の終わりに亡くなり、何の因果か、また熊本に戻って、福岡と熊本を往復する日々を過ごしていました。
誰かの尻拭いの為に自分は存在しているのか?なんてケツの穴の小さいことをぐじぐじと想い、でもかつて知ったる湯らっくすにも愛着もあり、葛藤するような日々を送っていましたが、この震災が自分の考えを変えてくれました。
何がどう変わったのかはうまく言えないけど、「自分にもできることがあるんじゃないか?」と腹の奥でしまっていた消えかかっていた火種に火がついた感じです。
そんな言いながらも、やっぱり気になる福岡の我が会社。ゼネラルヨガ ユニヴァというヨガスタジオをやっています。
1ヶ月留守にしてましたら、よほど仕事が溜まってる!と覚悟していたんですが、みんながやってくれていて熊本の仕事を朝からやってました。
自分がいない方が新規の生徒さんが増えてるってどうよ?
ありがとう。嬉しい。
そして私が愛してやまない「尺八」のお稽古も本日から再開しました。20歳頃、尺八の魅力に取り憑かれ、長いブランクを経てまた40過ぎてから真剣に尺八に取り組むようになりました。
尺八の世界で、「一音成仏」という言葉があります。床の間に一輪の花だけが飾ってある世界と同じ世界観と言われています。
一つの音で事足りる。一つの音に精魂込めるという意味だと思います。
先生と生徒のパランパラな関係。ピーンと張り詰めたあの空気が僕はとても好きです。
湯らっくすのヨガもゼネラルヨガ ユニヴァ熊本として再出発をしますが、ちょっとだけ、客と店の関係から講師と先生の関係にシフトし、「お稽古」の要素をもっと入れていきたいです。
一音成仏。
それをもじって(パクって)、「一汗成仏」という言葉を作りました。
これもサウナカーなどつくられたり、先駆者たちの話に啓発されてのことです。周回遅れながらも、少しでも追いつきたい、サウナが好きで来られるお客さんに、「いいサウナだったよ」と言ってもらいたいという想いも芽生えております。
「一汗成仏サウナ」。これを目指して、今、精鋭取り組んでおります。
既存のサウナと別に新しいサウナの建設を考えています。
これに関しては大きな気持ちで見守っていてください。いずれ形になります。