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2017.07.17

メディテーションサウナの使い方

リニューアルオープンしました!

3連休でしたが、どうにか終わり、ホッとしております。

あれが足りない、これがダメ、クーラーが効かないとか色々ありました。

その中で、メディテーションサウナが若干カオス状態になっております。

当然の事です。事前知識なしに、お客さん自身で水かけて、水汲みもしてくださいとなったらそうなります。

黙って水を掛けて、熱くなりすぎて周りのお客さんから苦情が来たり、どこに掛けていいかわからないというのもありました。スタッフが掛けてくれるので水を掛けてはいけないと思っていたとか。

すみません。これは湯らっくすの説明不足です。

「気持ちいい」「ゆっくりできる」「硬派なサウナだ」「やばい」

概ね好評でよかったのですが、目指しているのはサウナのスペックや水風呂のスペックではないのです。

作れば誰でもできます。

湯らっくすが目指しているのは、こんな実話です。

熊本地震の時、モバイルサウナ(サウナカー)がやってきたじゃないですか。

そのモバイルサウナのオーナーの米田氏が東日本大震災の時の話をされました。

その当時はモバイルサウナはまだなくて、テントサウナを被災地にもっていったそうです。最初は被災者の方々も「サウナ?」と戸惑ったらしいのですが、サウナを使っていくにつれ、薪を運ぶ係、薪を割る係、火をおこす係、水を掛ける係と役割ができてきて、風呂のない時に、みんなで汗を流せて、なおかつコミュニティーの団結に繋がったと。結果、テントサウナの配給が一番ありがたかったと言われて、自分も感動したと米田氏は回想されていました。

お店が主導するサウナでなく、お客が主導するサウナ。

ハードル高いです。「ちょっ、店員なんとかしろよ、もう物売るってレベルじゃねーぞ」と言われかねない危険な賭けではあります。

湯らっくすには、子供さんもおじいちゃんも沢山来ます。サウナインテリジェンスの高い人ばかりではない。

それでも私には見える。将来、お客さん達が、和やかにサウナストーブを囲んで、水掛けてサウナを楽しんでいる姿が!

正直、まだスタッフもいまいち理解していない。

このままではやばいと思い、この3日間ずっとメディテーションサウナに入って、「湯らっくすの社長です。ちょっといいですか?」と呼ばれもしないのに、しゃしゃり出てくる婆さん芸者のように、お客さんに使い方の説明をしてまわりました。

ただね、限界がある。私もサウナ大好きですが、ずっとは無理。

まずやらないといけないのは、店の姿勢でしょう。清掃ひとつできてないお店のいう事なんか、誰も聞いてくれない。

そして、お客さんへの啓発運動。

アウフグース時のトークでもセルフロウリュのやり方を話すことにしましたが、簡単な説明になるのは仕方ない。

ツアーが必要だと思っています。お客さんから有志を募り、「ロウリュサウナ」の使い方をお伝えするツアー。

自警団結成みたいになるけど、なんだろう、伝統ポリスにならないようにね。

「あれはダメ」「これは違う」「俺様のやり方だけ正しい」みたいな、伝統を背負っているお弟子さんとかこういう人多い。ヨガとか。

そういうのに批判的だったけど、いざ自分がお客さんを啓発する立場になると、「あれはダメ」「これはダメ」的な発言になってしまう。人それぞれ立ち位置があるんだな〜。

難しいですね、どう相手に伝えるか?「正しい事をいう時は相手を傷つけやすいものとしれ」とか。いろんなコトワザみたいなのが頭をヨギる。

で、1時間に一回、サウナ内に流れるメディテーションプログラム内に、「サウナの使い方」という私の音声を入れることにしました。1日22回、流れるので、結構たくさんの方に音声をお届けできるのではないかと思います。最初の3ヶ月位限定で。

あのおっさんの声がうざいとか言われそうですが、録音って結構大変だと知りました。滑舌が悪いのは仕方ないけど、途中電話が鳴ったり、誰か訪ねてきたりで、文章おこして録音済むまで3時間近くかかってしまった。

出来立てホヤホヤの音声です。基本私もヨギ的な人間で、「自由」が好きですが、最初、流れができるまで、音声で啓発を続けます。

最後の方はなんか文化大革命みたいに反革命分子をあぶり出すみたいな話になっちゃって。女性風呂に立ち入れない男性職員のジレンマと受け取っていただければと思っています。

では、とりあえず3ヶ月限定で。自分の声って聴くの恥ずかしいですね。