2018.05.22
16日目|2018年初夏リニューアル日記:水の話
本日、新井戸のテスト&搬入がありました。
これで約300リッター/分です。
毎分300リッター汲み上げても、全然水位が落ちません。
「500リッターでもいけるんじゃないですかね」
「じゃあ600リッターで実験してみましょう」
「それって意味ありますか?300リッターでも十分だと思いますが」
「そ、その通り!!」
どれだけ沸いているのか分かりませんが、テストした結果、毎分300リッター汲み上げても、1ミリも水位が下がらないのは確かです。
外輪山か ら立野峡谷 を出た白川は西麓の火砕流台地 を 通 り熊本平野を流れ有 明海 に注 ぐが,こ の 白川流域 の大 部分は阿蘇 カルデラ内だけ で,峡 谷か らあとの下流 には ほ とんど流入す る支流が ない特異 な川なのであ る。 これ は西 麓部 の火砕 流台地 が割に平坦 で,浸 透性 の良い200m 地 下水 の 流 れ 菊地水源 以上 の厚い層か らな り,全 国 の倍近 い降雨量の半分が地 下に浸透,し か もこの台地には ほ とん ど湧水が ない驚 く べ き浸透 力 と多量の地下水酒養 力を持つか らである。 こ の帯水層 は12億m3の 地下水 プールを形成 しなが ら八 景水谷や 江津湖方面へ流 出,更 に灌 漑用水 の浸透 も加わ りなが ら多孔質 で割れ 目の多い砥川溶岩 の広 く厚 い岩盤 へ移 動,熊 本市周辺 に一 大地下帯水層をつ く り出す。一 部 は湧水 とな り地表へ,残 りは有 明海へ 。
(名水を訪ねて 大阿蘇の伏流水より抜粋)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/87/11/87_11_815/_pdf
熊本には昭和の名水100選、平成の名水100選から日本最多の8つの水が選ばれています。その一つ、白川水源からなる湯らっくすのすぐ近くを流れる白川は阿蘇から熊本市(熊本平野)を通り、有明海に繋がっています。
熊本県内には著名な湧水源だけでも約 1000 箇所を超えると言われています。この中 から昭和と平成の全国名水百選にも全国一 位となりますが、8 箇所が選ばれております。 特に、平成20年度の平成の全国名水百選に は、本県の場合、全国一となる 4 か所の湧水 群が選定され、湧水群ですので、個々の水源 に整理すれば全部で 46 水源が全国平成名 水百選に選ばれたことになります。いずれも、 平成名水百選の中でもトップクラスの位置づ けであり、文字通り全国一の名水県であると思います。
熊本地域の地下水の流動図を見ま すと、大きく 3 つの地下水の流れがございます。 一つは阿蘇の西麓から西に向かう流れ。途中 の白川中流域の水田地帯に地下水プールが あり、そこからさらに西流して熊本地域で湧出 しています。もう一つは、金峰山の東方から植 木台地を経由して熊本市にくる流れ、さらに、御船山地の方から北西方面に江津湖に向かっての流 れとなります。 これが主な地下水流動になりますが、過去 の調査等で第一帯水層がおよそ 20m~40m、 第 2 帯水層が概ね 150m程度の深さとなって 同じような方向にそれぞれ流れています。
(健全な地下水循環への取組より抜粋)
http://www.mizu.gr.jp/images/main/archives/forum/2010/forum2010_oshima.pdf
湯らっくすも、ちょうど150メーター掘った所で、地下水の大動脈に当たっています。第二帯水層です。
水って言えば熊本。熊本って言えば、水とくまモンくらいしかない。熊本市と言えば、阿蘇の伏流水がどばどば流れ落ちてくる名水中の名水処じゃないか。
「蛇口をひねればミネラルウォーター」なんて熊本市も宣伝しているし、熊本市の地下水について調べると、学者や熊本市が調べて説明してくれているサイトがたくさんあるので、とても楽。
湯らっくすが説明するより、そちらのサイトを見ていただいた方が信憑性がある。まるで、湯らっくすの今回の水風呂計画の為に作られてんではないかと勘違いしてしまうほど、いいこといっぱい書いてある。
それはね、これだけ下水道使用料毎月払ってんだから。いつか市から表彰してくれるんじゃないかと思わせるレベル。
まさに壮大な阿蘇の「自然のシステム」と、加藤清正はじめ先人の努力による「人の営みのシステム」が絶妙に組み合わさり、熊本の地下水システムが成立しています。現在の熊本地域の水循環系は約420年前に完成したことになります。
阿蘇外輪から熊本市まで、約20年の歳月をかけて地下水は磨かれます。その間、ミネラル分や炭酸分がバランスよく溶け込み、おいしく体にやさしい天然水になるのです。
この地下水システムは天然のミネラルウォーター製造機であり、このシステムを適切に維持すれば、わたしたちはこれからも素晴らしい地下水の恩恵にあずかることができるのです。
(世界に誇る地下水都市・熊本より抜粋)
http://www.kumamoto-waterlife.jp/base/pub/detail.asp?c_id=50&id=67&m_id=24&mst=0
20年の歳月を経て、熊本市にやってくる。もう、これは利用するしかないでしょう。20年分のミネラルたっぷりのお水です。
一番注目して欲しいのは、残留塩素濃度。飲み水にはちゃんと塩素消毒しなさいと日本国法で定められているのですが、湯らっくすは独自で調整できますね。もちろん法定遵守が基本です。
さて、湯らっくすmad max!
オープンは6月1日。