水風呂の水が新しくなりました！

待ちに待った新井戸の稼働が始まりました！

権利・許可関係があり、お知らせがかなり遅れましたが無事ローンチしております。

コロナウイルスがなければ本来は夏休み前にリニューアルオープンを迎えていたはずですが、今回は「水」だけリニューアルとなりました。

井戸を掘るのは半年かかるという事でしたので、コロナウイルス騒動前の1月6日から掘り始めました。

本来ならこの新井戸水を使用した他のニューアイテムも登場予定でしたが、それは叶わずにそこは残念でした。

 

 

ただ、いい水が出てきて良かったです。結果から言えば大成功の井戸水リニューアルでした。

コロナ騒動までは、テレビなどのメディアに出させていただいた影響などで増客が続き、週末のピークタイムなどは水が不足気味になる事が続きました。

水風呂だけでなくシャワーや厨房など全館に渡り使用している地下水ですから、これが足りなくならないように、今回は井戸ポンプの径が大きく、頑丈な井戸にしました。

狙うは最初から「砥川溶岩層」からの地下水。大体熊本平野の地下50メーター位の所にある地下水フィルターのような層です。

熊本平野の水では、この層の水が一番キレイと言われております。

 

ただ雨が多いだけでなく、水が浸透しやすい土壌であることも豊富な地下水を育む要因になっている。阿蘇火山が、約２７万年前～約９万年前にかけて４度にわたる大噴火を起こし、その時の火山灰が厚く降り積もってできた土壌は水を浸透させやすい土壌なのだ。

さらに、約４２０年前、肥後に入国した加藤清正が多くの用水路などを作り治水事業を行った。これが多くの水田を作ることにつながった。水田は通常の土壌よりも水の浸透率がいいそうだが、白川中流域（大津町や菊陽町など）の水田では、通常の5倍～10倍の水を吸収するそうだ。

このトリプルパンチにより、熊本の地下水は豊富になった。

ちなみに、阿蘇外輪で降った雨水が熊本市で地下水として湧き上がるまで、約２０年の歳月をかけて磨かれながら運ばれるため、大地の栄養分であるミネラル分や炭酸分がバランスよく溶け込み、おいしく体にやさしい天然水になるのだ。

https://kumaque.com/life/2263　【対決】熊本の水道水VS市販のミネラルウォーター！勝つのはどっち？

 

 

熊本平野で、砥川溶岩がある深い層まで掘るのは大体、ビール会社、精密機械を洗うための工場、大手の病院、大型ホテルなどです。

熊本にビール工場や精密機械工場が多いのは「キレイな水が安価で手に入る」からです。

地下５メーターも掘れば熊本平野なら大体キレイな水が湧いて出てきます。

ただ現代では、タバコの吸い殻、農薬品などがどうしても影響してきます。

水風呂としてだけならそれでも良いのですが、「飲める水風呂」と言うからには砥川溶岩層まで掘る必要がありました。

２０年・３０年ほど前の緩い条例であれば、一般公開用の飲み水として認定されていました。

今、新規で地下５メーターの浅い井戸水を飲料水として申請したら熊本都市部では、自己責任によるご家庭用飲料水ではオッケーかもしれませんが、一般公衆用では無理でしょう。

これは何も熊本に限った話ではなく日本・世界共通の話です。浅井戸であれば、人里離れた水が一番キレイと言う事です。

 

 

 

それ以上に「良質な水」を「良質な水のまま提供」すると言う観点が大事です。

水風呂マニアの方々はその辺りは良く分かっていらっしゃって、その「水」をどう「運営・提供」しているのか？を考察されたりします。

濾過水の戻り水をどこからとるか？それ一つとっても店によって運営が違います。

戻り水の場所はかなり水の状態に影響を与えます。かなりです。

水の入れ替えの頻度・清掃方法なども店によって違います。

お客さんの数も店によって違います。

「水」は「ミズモノ」。その水が今どんな状態で提供されているのか？

砥川溶岩の良質な水を掘り当てました。しかし、そこにあぐらをかくような事をしてはいけないと思っています。

特に、湯らっくす男性水風呂のピークタイムは、かなりの人数が水風呂に一気に押し寄せられます。

あれだけ巨大な水風呂でも、回復に通常３０分はかかります。

満室のアウフグース直後の水風呂は誰かがmadmaxボタンを２、3回押していただくと、新水が毎分250リッターで追加されます。

madmaxボタンは水風呂の水を短時間でキレイにすると言う役割もあると言う事を覚えておいてください。

ちなみに湯らっくすでは水風呂の水は３時間で全ての水が新しい水に入れ替わっております。

水風呂の状態をよりキレイに保つには、湯らっくすのようなお店ならもう一つほど水風呂があってもいいかもしれませんね。

それは未来のリニューアルの課題にいたします。

 

【参考資料】

◎　http://mizukuni.pref.kumamoto.jp/one_html3/pub/default.aspx?c_id=33　くまもとの水の成り立ち

◎　http://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/review/assistances/results/h21-03.pdf　　安全で安心な地下水資源の量的・質的保全に向けた熊本 地下水流における水・物質-三圏結合モデルの構築

◎　https://www.city.kumamoto.jp/kankyo/hpkiji/pub/Detail.aspx?c_id=5&id=20463　　世界に誇る地下水都市・熊本

◎　https://kumamotogwf.or.jp/groundwater.html　　熊本地域の地下水